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アラ50の医師が ゆるい説明しています

<医療者むけ> 血ガスの読み方1 酸塩基平衡編

集中治療室で働く若手のスタッフから血ガスの読み方について相談をいただきました。
一般の方にはなじまない内容です。スルーでお願いします。
 
 
血ガスというのは、血液検査の一つです。主に動脈から採血し、その血液のpHやO2濃度、CO2濃度、電解質などを調べる検査です。
外来や病棟ではあまり行われませんが手術室や集中治療室では馴染みの検査機器です。
その患者さんがいまは大丈夫なのか?呼吸状態は安定しているのか?その他のまずい状態はあるか?
をしらべる検査です。
 
 
血ガスの正しい読み方、深い解釈などは本を読んで勉強してください。
かつて自分もそういった本で勉強してきました。
今回は集中治療室歴20年の私が普段チェックしている内容について書いておきます。
これが絶対正解なんて言うつもりはないですが、読み間違えでトラブルにもなっていません。参考にしてみてください。
 
 
<血ガスでわかること>
血ガスの項目は、測定機器でまちまちですが
pH
PCO2
PO2
HCO3-
BE
SaO2
Na+
K+
Cl-
Anion Gap
Glu
Cac
Lac
 
こんなところでしょうか。
血ガスの正しい読み方なんて存在しません。今あるデータをどう解釈するか?です
患者さんが元気に回復してくれればいいのです。
一例として私がみている順番に書いてみます。
 
 
 
 
多くの血ガス測定器で一番最初にでてくるとおもいます。
だから、ここからみてます。
pHのこと、覚えていますか?高校化学で出てきました。液体が酸性なのかアルカリ性なのかの指標で
強酸性がpH 1
アルカリ性がpH 14
どちらでもない中性が pH 7
なんて思い出しません?
アルカリ=塩基ですよ。
 
血液ガスではかるpHは当然、血液の酸塩基のレベルを示しています。
pH=7.4 が正常で範囲は7.35-7.45とされています。正常だとやや弱アルカリ性な中性です。
この正常範囲でホルモンなどが機能的に活動できます。
 
このpH 7.35-7.45を正常な基準値として
酸性に傾くとpH<7.3 でアシドーシス
アルカリ性に傾くと pH>7.5でアルカローシス
といいます。
 
アルカローシスの状態も良いわけではないですが、過剰に慌てる必要はないです。
アシドーシスの状態が続くのはヤバいです。
特に重度のアシドーシスを放置したら、いろんな調節物質が機能しなくなるので高率で死ぬんDeath。
 
 
pHはつまり
その患者さんの状態が安定しているのか?ヤバい状態なのか?
を見極める状態です。
生体はpH 7.4くらいで安定しています。
pHがこれより低い時はアシドーシス
pHがこれより高い時はアルカローシスと言います。
pHが7.3以下というのは、体になにかヤバいことがおきているということです。
 
 
いまヤバいってことがわかったら、治療したいじゃないですか。
どうやって治療しますか?
治療方針決めるためには、いま異常が起きている理由を探さなければなりません。
原因により対処法が違うので、いまこうなっている原因を知る必要があるのです。
 
 
<酸塩基平衡>
そもそもなんで酸性・アルカリ性になるのか?ですが
細胞というのは生きていくために細胞外へ酸性因子であるH+を放出しつづける必要があるのです。食べ物が腐ると酸っぱくなるのは細菌が活動しH+を放出しているからです。そのH+は血液循環で回収されて、腎臓でそのまま排出されたり、呼吸という形で体外に排出されたりします。
 
H+ + HCO3- ⇄ H2CO3 ⇄ H2O + CO2
 
覚えてますか? 試験のヤマでしたよね。いやでしょうけどもうちょっと付き合ってください。
この平衡の式で、血液内では上の5つの物質が一定のバランスになるように存在しています。H+が増えるとH+とHCO3-が結合して右の物質にかわり、水と二酸化炭素になります。
二酸化炭素の量は呼吸量できまります。
この平衡があるおかげで、私たちは呼吸することや尿をつくることで酸塩基平衡のバランスをとりpHを維持できるのです。
呼吸が止まったらすぐにアシドーシスになります。
腎不全で尿が出ない人もアシドーシスになります。
 
 
<呼吸性?代謝性?>
pHの管理は呼吸と腎臓で行っています。
そこでそこでアシドーシス・アルカローシスは
呼吸が原因でおこる
 呼吸性アシドーシス
 呼吸性アルカローシス
腎臓を含めた呼吸以外でおきる
 代謝性アシドーシス
 代謝性アルカローシス
の4種類に分類されるのです。
 
今のアシドーシスはどこから?
原因調べたくなってきたでしょ?
 
 
 
 <pCO2>
そこで次に見るべきものはpCO2です。
血液にとけている二酸化炭素の分圧の値です。
35-45くらいが正常でしょうか? 自発呼吸している人はほぼpCO2 40と言われています。
 
呼吸が過剰ならpCO2は減ります。
呼吸が少なければpCO2は増えます。
 
このときpCO2 > 50 とかだったら、呼吸が足りません。呼吸不全です。
(50mmHgという基準があるわけではありません。COPDの人だとこれが標準だったりします。)
呼吸性アシドーシスである可能性が高いです。
人工呼吸 ・ 補助呼吸を検討するべきです。
 
すでに人工呼吸をしている状態でpCO2 > 50は呼吸が不十分です。
分時換気量を増やすことを検討しましょう。
逆にpCO2<30のときは過換気気味なので、逆に分時換気量を減らしてみてはいかがでしょう。
 
呼吸器の設定のところも参考にしてください。

 

www.yorozusoudan.com

 

 
CO2が正常値なのにアシドーシスなときは?
 
 
<HCO3-> 
HCO3は重炭酸イオンです。
 
H+ + HCO3- ⇄ H2CO3 ⇄ H2O + CO2
 
再び式がでてきました。
重炭酸はH+とくっつくことでH+を水にかえます。水に変われば中性です。
突発的にH+が増えても急にアシドーシスになって破綻しないのは、重炭酸がいるからです。
pHの変化はそれほど生体にはダメージをあたえるので、変化の衝撃を抑えるため、緩衝剤として存在しています。
22 < HCO3- < 26
正常値は24 ± 2。これが少ないときは、H+が多くて緩衝のためにおおく消費されたんだ・・・と理解してください。
つまり、見た目pHは正常でも、それは緩衝剤がダメージ抑えていてくれているわけで放置してたら破綻する可能性はあるということです。これが異常に低いときは隠れアシドーシスの原因をさがしましょう。ここで呼吸のCO2が問題なければ代謝性なんだな・・・と想像できます。
腎不全ならば透析を考えていいとおもいます。
多くの場合循環血液量の減少で抹消循環不全がおきていることがおおいです。
 
BEというのはBase Excessといい、
緩衝剤が適正値からどれだけはなれているか?の指標です。
‐3 < BE < +3
正常値は0± 3
がだいたい正常でーに進めば代謝性アシドーシスです。
HCO3-かBEかどちらか好きなほうで代謝性アシドーシスを見抜ければよいでしょう。
 
 
 
長くなるのでその2に続く
 
 

なるべく病院行かない方法 3 花粉症

そろそろ桜です。
桜といえば春
春といえば花粉症

 


花粉症の人たちには辛い季節がやってきました。かくいう自分も30年くらい前からわずらっており、春が一番嫌いでした。


が、最近は少し症状が緩和したかしら
人は今年も花粉もひどいというので、花粉が減ったとかじゃなさそう。


年齢で免疫が落ちてきたからかしら?なんて、嬉しいような悲しいような。

 


というわけで、今回は花粉症です。


<免疫>
花粉症とは花粉に対するアレルギーです。
体には免疫システムがあります。体を異物から守るメカニズムで、ウイルスや細菌など、異物が体内に入ってきたらそれを無効化して排除しようとする構造があるのです。これがあるから、普段我々は健康でいられるし、風邪をひいてもだいたい数日でもとに戻るのです。ちなみに、風邪薬と呼ばれるものは、熱やら痛みやら症状にをなくしてるだけで、根本てきには治せません。病気はあくまで自分の体で治すものです。病気の時は御自愛くださいませ。


<アレルギー>
この免疫がやりすぎに働いているのがアレルギーです。花粉なんて人体には無害なのに、免疫防御システムが反応しちゃうんですね。
外敵とみなされた花粉が目に触れれば、体に「異物が来たよ」シグナルをだします。これが目の痒み。
そして、それを洗い流すべく、涙を通常より多く流します。
花粉が鼻の粘膜に触れれば、クシャミを発動して花粉を追い出し、鼻水増やして吸着させようとします。鼻詰まりを起こし、肺に花粉が入らないようにします。
こういった症状は、免疫細胞に準備されているヒスタミンが、花粉に反応して出てくることで起こります。
体を守るためのシステムが花粉に過剰反応して嫌な症状がでてしまうのがアレルギーなのです。

 


<アレルギーの歴史(?)>
昭和初期には花粉症なんて言葉はありませんでした。昭和の終わりあたりから猛威をふるっています。
花粉症といえばスギ花粉で、当時は林業が計画的ではないから花粉が大量発生してこうなってるなんて聞いたことあります。が、30年たっても変わらないところを見ると、林業が整っても、花粉症は続くでしょう。その30年前はスギ花粉ばかり言われてましたが、いまは春の杉花粉、秋のブタクサ、年中ハウスダスト。食物アレルギーもおおくあります。
アレルギーがふえてきたのは、衛生状態がよくなって、免疫が活躍する場がなくなったからなんて説もあります。

 


<治療>
花粉に対するアレルギーなので、花粉に近づかないことが大事です。
花粉は屋外にたっぷりいるので、外出は避けるべきです。
外出中は花粉症ゴーグルやマスクは有効です。
衣類にいっぱい花粉がついているので、外出用の服でそのまま室内をすごすと、家の仲間で花粉でいっぱいになり、くしゃみに悩まされることでしょう。
帰宅したら外出用の服はなるべく玄関付近で着替えてしまってしまうのが理想です。


それでも駄目ならお薬の出番です。
アレルギーの目薬や鼻薬は花粉を洗い流すのでとても有効です。
同時に、抗ヒスタミン薬も入っているので症状は速やかに収まるでしょう。
つづいて内服薬ですが、薬局でも扱ってるアレグラとかアレジオンとか、そういう抗ヒスタミン薬が処方されます。
ヒスタミンは、体を起こすシグナルでもあるので、抗ヒスタミン薬を飲むとある程度眠くなります。
花粉症に効果がある薬は眠くなる。
眠くならない薬は効果が薄い。
そういうものです。

Amazonで調べたらアレグラが14日分で1400円ほど

 

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これが診察すると、たいした検査されずに同じ薬を処方されて、

再診料600円と薬が1000円くらいで28日分出されます。

オトナの事情というか、医師会の事情でまだこの価格差があり、診察を受けたほうが安いのですが、長い待ち時間や風邪やコロナをうつされることを考えたら、とりあえず薬局で抗ヒスタミン薬や目薬買うのがいいのではないかと思われます。


以前はステロイド注射というのもありましたが、最近はあまり話題にならなくなりました。ステロイドの副作用が目立つからと聞いたことがありますが、詳しいことは知りません。あしからず。

 


医者にかからないを提案するブログとして一つ提案します。

かなり民間療法的ですが
目の周りや鼻の下などにメンソレータムなどの軟膏ぬると、花粉がいくらかはそこに付着してくれて症状が軽くなると聞き、やってみたらだいぶ症状治りました。
安上がりで有効かと存じます。お試しあれ。


おだいじに〜

 

 

 

 

 

 


 

動脈瘤と静脈瘤 3

動脈瘤でもう一つ
厳密には瘤ではないのですが・・・
解離姓大動脈というのがあります。

最近だったら7つボールを集めるアニメの声優さんとかがこの病気で突然死していて、だいぶ話題になっていました。
 
<病態>
血管は動脈・静脈とも外膜・中膜・内膜の三層構造になっております。
外膜は周りの組織からの固定の役目があり
中膜は血圧に耐えるために丈夫にできていて
内膜は内皮細胞などで覆われており、血管の内側のコーティング
となっています。
 
中膜に亀裂が入り、ビリビリビリっと三層構造が壊れてしまった状態です。
くっついているはずの3層が剥がれてしまった状態なので大動脈解離と言います。
 
これはなんの前触れもなく、突然発症します。
歩いていた、座っていた、寝ていた、様々です。外傷(交通事故などでつよい衝撃がかかる)などで起きることもあります。亀裂がはいったらいっきにビリビリビリっと解離がすすみます。血管の壁が圧力で避けていくものなので、瞬間的に来ます。
 
<症状>
胸背部に激痛が走ります。
いてもたってもいられなくなる痛みです。たまーに症状がかるく、あとから発見される人もいます。たまにです。
 
 
<病態>
動脈が解離するとなにが問題でしょうか?
血圧に耐えるべきもっとも丈夫な組織がビリビリとさけてしまった状態です。耐圧板が一部剥がれてしまったわけです。動脈の壁が薄くなった状態ですから、そこが破れて大量出血しやすいです。体外に出血するわけではないですが、血液は体内にあってナンボです。体内にあっても出血は出血で、出血多量なら死にます。
血管は全身の臓器に血液を流すべく、多種枝分かれしていますが、ペラペラした避けた内幕の一部が血管の枝分かれの入口を塞いでしまうことがあります。入口をふたされると、その枝には血液が流れなくなるので、臓器不全でいろいろ障害が出ます。
破裂と虚血がでやすい、死亡率がとても高い病気なのです。
 
<種類と治療>
心臓と脳までの分岐におきた大動脈解離と、脳分岐よりあとにおきた大動脈解離で大きく分類されます。
前者をStanford A型
後者をStanford B型
と分類します。ほかの分類のしかたもあります。DeBakey(ドベーキー)分類と言います。調べてみてください。
AもBも破裂してたら緊急手術ですが、生存率は極めて低いです。手術にまでたどり着けないこともあります。
未破裂の場合、
A型は心臓と脳に障害がでやすいので、ほぼ緊急手術になります。人工血管置換術です。
B型はA型にくらべたら死亡率は低いです。まずは降圧安静療法が基本です。解離は血管の山火事みたいなもので、下手に手を出さないで鎮火をまったほうがよいです。臓器虚血が出た場合はそれに応じた手術となります。
 
死亡率は高いですが、急性期を乗り切ったら比較的安定しています。
解離がそのまま残ることもあります。避けたままでも血流を流すという機能が維持できる限りは問題ありません。正しく状態、もとの状態に戻すことがよい治療とは限りません。生存率を高め、合併症率をへらす治療がもっともよい治療です。
 

とはいえ、残存した解離は数年かけて徐々におおきくなって来ます。太くなると瘤と呼ばれます。
解離が直接の原因の瘤を、解離性大動脈瘤と言います。
瘤化して大きくなり、瘤破裂のリスクが、手術合併症のリスクより高まったら手術が検討されます。開胸開腹して人工血管置換術する従来の外科治療と、ステントグラフト内挿術という、比較的低侵襲な治療の2種類あります。
もしそんな病気に直面したら、主治医の話をよく聞いて方針を決定知てください。
 
こんな病気ならないのが一番いいに決まってます。
予防は塩分原料・禁煙等、いつものやつです。
これさえ飲んでいれば大丈夫! とか言う商品はすくなくとも現在は存在しません。
 
最近こういうオチばかりで恐縮ですが、そういうものなのです。
がんばりましょう
 
おだいじに~
 
 
 
 
 

 

 
 

動脈瘤と静脈瘤 2

前回動脈瘤と静脈瘤タイトルなのに、静脈瘤がないとお叱りを受けました。
よって今回は静脈瘤の話です。
 
静脈瘤とは静脈に出来た瘤、コブのことです。
 
みなさん、血液検査したことありますよね。
あの針は静脈に挿しています。
採血おわって数秒押さえていれば出血は止まるくらいです。静脈の病気でおおごとになることはほとんどありません。
話がそれますが、採血したり予防接種したりしたら、当日は風呂入れないとかは過去の話です。針穴からバイキンはいるとか、ほとんどありえません。
 
静脈系にトラブルが少ない理由は、圧力が低いからです。
動脈系とちがって静脈系は圧力が低いです。静脈にかかる圧は動脈の1/10程度もありません。
その代わり、静脈は高圧に対する耐性がないので、血液の渋滞が起きたりして静脈圧が高くなるとすぐに静脈瘤ができます。
 
 
静脈瘤といえば
食道静脈瘤
が有名です。
 
<食道静脈瘤>
食道静脈瘤は食道と胃の接合部に静脈瘤ができる病気ですが、
これは肝臓の病気、肝硬変によっておきるものです。
アルコール性肝炎などにより肝硬変がおき、肝臓内を静脈血が通過しにくくなるため、迂回路として食道付近の静脈に血流が集まります。すると血液が渋滞を起こし圧力が高まり、血管がモコモコして静脈瘤ができてしまうのです。ここで硬いものを食べたりすると食道静脈瘤にひっかかって出血したりします。こうなると血が止まらなくなって大変なのですが、それはそもそも肝臓の病気のせいです。食道静脈瘤が出来ているレベルの人は、すでになにかしら肝臓の専門医にかかっていると思うので、そちらで話を聞いてみてください。健康診断で肝機能異常で引っかからなかった人や、検査値が以上でも「たいしたことない」と医者に告げられたような人が食道静脈瘤になるはずないです。肝臓の病気については需要があったらそのうち・・・。
 
 
<下肢静脈瘤のでき方>
多くの人にとって静脈瘤と行ったら下肢静脈瘤でしょう。
足にできる、紫のモコモコです。
 
クイズです。
血液は心臓から全身に送られ、そしてまた心臓に戻ってきます。
この時、頭に行った血液は重力で心臓にもどってくると容易に想像できますが、
じゃぁ足に送られた血液はどうやって心臓に戻ってくるのでしょう?
 
時間は5行間
ちっ
ちっ
ちっ
ちっ
ちっ
はい行間切れ
 
普通そんなこと考える人はいません。知らないのが普通です。
足の静脈は筋肉の間に挟まっています。歩いたりして、筋肉が収縮すると、静脈が潰され、そこにあった血液がいくらか心臓の方へ登っていきます。足の筋肉が緩むと、血液がおちてきてしまうので、それでは困るからと、静脈には心臓同様逆流防止弁がついています。
これのおかげで足の血液は歩くたびにちょっとずつ心臓へ戻っていくのです。
 
ここで、立ち仕事の人。料理人や学校の先生などの立ち仕事の人たちは、立ったままでたいへんな仕事をなさってますが、"歩く"という作業がないので、"血液を心臓に戻すメカニズム"が機能せず、なかなか心臓まで血液が登っていけません。それでも次から次へと心臓から足に血液は送られてくるので、足の静脈は血液で渋滞、パンパンになります。圧力がかかった静脈は徐々に拡張します。静脈の逆流防止弁のところが拡張すると、逆流防止弁の機能が壊れてしまい増す。逆流防止弁が機能しないとこのあとせっせと歩いても、血液がなかなか心臓にもどってくれません。
立った状態では常に下肢静脈の圧が高くなるので、血管はモコモコ。静脈瘤のもとが完成します。あとは10年20年30年かけてゆっくり大きく目立つようになります。
 
立ち仕事の他に、妊娠でも静脈瘤の原因が作られることがあります。
妊娠末期になると子宮が大きく重くなってきます。仰向けに寝たとき、その子宮がお腹のなかの静脈を圧迫してしまい、血流がそこで滞ってしまいます。
すると、下肢の静脈圧が高まり、逆流防止弁がこわれ・・・出産後10年20年かけてゆっくりと目立つ静脈瘤が出てくるのです。
 
 
<静脈瘤の特徴・症状>
最初はクモの巣状とよばれる、細い細かい静脈瘤から始まって、徐々に太くモコモコが出てきます。
見た目はちょっと怖い病気っぽいですが、所詮血管が膨れただけです。
血液が溜まっているだけでの状態なので、特に治療は不要です。モコモコしていても、血液が循環している状態なら、体にはなんら悪影響無いからです。
この程度の静脈瘤だと治しにくいという側面もありますが。
 
 
たまに、静脈瘤のでき方で、同じ場所にずっと血液がとどまってしまうことがあり、血栓ができて押すと痛かったり、皮膚炎が出たりします。
皮膚炎は静脈瘤の部分が痒いから始まって、ボリボリかいていると皮膚が褐色になり、これを放置すると皮膚がただれてきます。皮膚が褐色になるくらいには手術を勧めます。
逆に言うと、静脈瘤の皮膚が褐色になるくらいまでは放置でいいです。静脈瘤の人がみなこうなるわけではないですし。
 
静脈に血栓ができたら肺に飛んでって危険・・・なのは深部静脈血栓症です。これは足全体が左右差を持って非常にぶっとくなります。表在静脈のトラブルである下肢静脈瘤と肺梗塞は基本的に関係ないでしょう。深部静脈血栓症はまた別の機会に。
 
その他静脈瘤の症状として
足がむくむ、ふくらはぎがだるい、足がつる、不快感などがあります。
ただ、関節の痛みだったり筋肉疲労だったりして、静脈瘤が原因じゃないこともあり、静脈瘤手術をしても治らない可能性があることは知っておいたほうがいいでしょう。
 
<手術適応>
皮膚炎がでたなら、医者の方から手術を強く勧められると思います。
逆に皮膚炎などの症状がなければ別に手術しなくても大丈夫です。静脈瘤として悪化はしますが、命をもっていかれたり、足を切断するはめにはならないです。低圧の静脈ですから。
下肢の静脈瘤がやぶけて出血したって、それだけです。動脈瘤破裂のようにはなりません。
「こんなモコモコじゃ、スカート履けないわぁ」等の美容目的は手術の適応になります。
「わしゃ見た目なんかどうでもいいんじゃい」という人は、どんなに立派な静脈瘤でも、皮膚炎が出ない限りは無理して手術する必要無いです。昔そうとう大きな静脈瘤をもったままマラソンに励むかたにあったこともあります。アマチュアとしていいタイムを出していたそうです。
 
 
<治療>
静脈瘤は壊れた逆流防止弁のせいで徐々に目立つようになっていきます。
ゆえに、その壊れた逆流防止弁のある静脈に血液が流れなくなればいいのです。
手術しないでなんとかする方法、それは弾性ストッキング(圧着靴下)を履くことです。このストッキングはパンティストッキング型、ハイソックス型ありますが、大事なことは足先から太もも付け根までしめつけて、静脈を潰してしまうことです。
皮膚炎がでてしまった人でも、まずは弾性ストッキングをはいて1-2ヶ月様子をみて、きれいになってから手術をします。それくらい弾性ストッキングは有効です。
手術いらずで素晴らしい方法ですが・・・脱いだらもとに戻ります。履きにくい、夏はムレるが難点です。半年くらいで弾性ストッキングはタンスの肥やしになる傾向にあります。
 
外科的治療としては
従来のメスを使う手術と
最近のレーザーを使う手術があります。
太もものだめな血管を引っこ抜く外科手術と、同じ血管をレーザーで焼き切るレーザー治療です。
外科手術は麻酔をきっちり使うことがおおく入院が必要でしょう。レーザーは局所麻酔だけでやることがおおく、日帰りでやる施設が多いです。
両方とも根治できます。どっちが優秀というものではないので、両者をよく調べて気に入ったほうで治療すればよいと思います。効果の高いレーザー治療は現時点では自由診療で、20万円とか高かったりするので気をつけて。
 
その他、静脈瘤に薬を注射して潰す硬化療法というものもあります。こちらは外来でできる手軽な治療ですが、根治術ではないので時間をかけて再発します。血管から薬が漏れると激痛などのトラブルがあるのも気をつけてください。
 
 
おだいじに~
 
 
 
 
 
 

 

 
 
 
 
 
 
 
 

動脈瘤と静脈瘤 1

動脈瘤と静脈瘤ってなんなの?
 
という質問を頂きました。これについて説明します。
 
 
まず "瘤" ですが、"りゅう" と読みます。コブのことです。
血管のコブです。
 
血管は心臓と、脳や肝臓などいろんな臓器をつなぐパイプのようなものですが、このパイプが膨れ上がった状態です。
多くの場合自覚症状はありません。
血管が細くなったり詰まったりすると、臓器に酸素と栄養が届きにくくなるので、いろいろ症状が出ます。
例えば心臓の血管が狭くなる(狭窄する)と、常に重労働の心臓の筋肉に酸素と栄養が届けられなくなり、痛みや、それぞれの臓器の働きが不十分からくる症状が出ます。
 
逆に血管が膨れ上がっても、臓器に血液はちゃんと流れるので、特に困らないのです。
瘤ができてもほとんど症状はありません。
 
血管には動脈と静脈があり、どちらにも瘤は出来ます。
 
今回は動脈瘤の話をします。
動脈瘤は動脈にできる血管のコブです。多くの場合症状はありません。
 
ならほっといていいか?といわれると、そういうわけにもいかないです。
 
血管にはゴム風船のような性質があります。
 
想像してみてください。
ゴム風船をふくらませる時、一番たいへんな時はいつですか?
 
ゴム風船を膨らませ初めて、最初にふわっと大きくなるときが一番力が必要ですが、いったん大きくなった時は比較的小さい力でも徐々に膨らみ続け、最後は
 
バーン

破裂します。
 
 
 
血管も同様で、正常のサイズである限りは強度を保っていられるのですが、いちど膨れ上がると、その後は徐々に拡大していき、限界まで大きくなったら破裂してしまいます。
 
破裂したときに激痛が来ます。
血管が破けてしまった状態なので、大量出血します。体の外に血がでてくるわけではありませんが、血液は血管の中に存在しないと意味がありません。体内で出血します。
出血が多ければ当然、出血多量で命の危機にあいます。
 
 
 
脳内の細い血管が瘤化したものが脳動脈瘤です。
破裂しなければ多くの場合症状はありません。コブが大きくなって神経を圧迫されることによる視力障害がでることはありますが、多くの場合は脳ドックや別の目的で撮影したCTで発見されます。
破裂した場合はとんでもない頭痛と、その後に吐き気、嘔吐、意識障害などの症状が続きます。
破裂してしまったら緊急手術しかないです。頭の骨に穴をあけて医療用クリップでコブの根本をつまんで血を止める治療です。最近はカテーテル的にコイル塞栓術という方法で瘤を血管の内側から固めたりします。
 
 
 
<胸部大動脈瘤 腹部大動脈瘤>
心臓からすぐの太い血管を大動脈といい、心臓を出てすぐ、頭と両手の血管に枝分かれし、大動脈はそのまま弓上にぐいっと回って足の方に向かいます。内臓の血管を合計4本だしたら、へその位置で左右にわかれ、それぞれ足先と尻に行く血管に別れます。
胸の部分を胸部大動脈
腹の部分を腹部大動脈
といいます。
これらがそれぞれ拡大したら胸部大動脈瘤、腹部大動脈瘤です。
動脈瘤同様、破裂したら激痛が走り、命も危なくなります。
これらも他の目的で検査したCTや超音波検査でたまたま見つかることが殆どです。
正常より1.5倍の太さになったら瘤と呼ばれます。
胸部で直径6cm
腹部で直径5cm
を超えたら予防的に手術するほうが良いとされています。人工血管に取り替えてくる手術の他に、最近では、条件があえばステントグラフトと呼ばれる人工血管をカテーテル的に留置する方法もあります。
 
 
これらの他に内蔵動脈瘤とよばれる、腹部臓器への血管の瘤もあります。
 
 
この他に突然おこる大動脈解離の話もするべきでしょうが、それはまたそのうち。
 
<動脈瘤になりやすい人>
動脈瘤がどういう原因でなるかははっきりしてませんが
男性・加齢・喫煙・高血圧・家族に血管系の病気のある人がなりやすいと言われています。
 
性別・年齢・遺伝はどうしょうもありませんが
タバコをやめて塩を減らすことはできるはず。
 
 
 
 
 
動脈瘤はいつかは偶然みつかる不発弾のようなものです。
大きくないうちは破裂する可能性は限りなく低いですが、放置して大きくなると突然破裂となってしまいます。
動脈瘤と診断されたら定期的に検査して、サイズチェックはするべきですし、大きくなり破裂のリスクが高まったら治療するべきでしょう。担当の先生の説明をよく説明を聞いてください。
 
おだいじに~
 
 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

なるべく病院にいかない方法2 怪我とやけど

なるべく病院に行かない方法第二段

 
コロナウイルス予防の三本柱: 手洗い・水分補給・人混みにいかない
この人混みにいかないのために、必要以上に病院にいかない方法を提案しています。
今日は怪我とやけど。
 
いつものやつ。
一般論で書いています。内容はあなたの症状に当てはまらないことがあり、逆に不利益となることがあります。そうなった場合でも責任を取ることは出来ません。疑問、不安に思ったらお医者さんにかかってください。
 
 
怪我
 
皮膚のところで話をしましたが、
皮膚は表皮の一番下の基底層というところで細胞が再生しふえ、ターンオーバーといって28日でいれかわるのです。
 
基底層が感染などでやられてなかったらほっといても再生するということです。
治りやすいように潤い保湿を心がけてください。
確かに病院にはそういう保護剤が用意されてますが、軽傷の怪我ならよくきれいに洗って、大きめの絆創膏などで保護してあげれば大丈夫。
 
予防のために抗生剤なんていう時代はありましたが、抗生剤自体は副作用のおおい薬でもあり、乱用はあとあと大変なことになるため、私は必要なければなるべく処方しないようにしてます。
 
 
切り傷
包丁やカッターで切り傷。パックリひらいた大きな傷の場合は医者にかかったほうが無難でしょう。
 
傷は小さくパックリではないけど、出血が・・・という時は、まずは傷を水でよく洗い流し、やはりきれいに洗った指で傷を寄せるような、抑え込むようなイメージで出血を止めてみてください。止まらなければいろんな角度から試して見ましょう。止血できたらそのまま約5分間のおさえ込み。
5分たったらおさえ込むのをやめてみます。傷をぐりぐり触ったら高確率で再出血するので注意。再出血したら、今度は約10分おさえます。
出血には押さえていれば止まるものです。これは切り傷も外科手術も一緒。
これだけやれば、抗血小板薬などを処方されている人以外ならたいていの出血はとまっています。抗血小板薬などを飲んでいる人はもっと長く押さえ込めばいいことです。
止血されてしまえば医者にかかる必要はほぼないでしょう。
絆創膏を、すこし引っ張り気味に貼ってあげて4-5日そのままにしておけば普通は良くなります。引っ張りすぎはよくないです。それで大方は問題なく治るものです。
止血のために縫うということは実際ありますが
傷はぴったり寄せてあればきれいに治るものです。
無理して縫うとかえって傷が汚くなることはありますよ。
もちろん判断は自己責任で。不安なことがあったらクリニック受診してみてください。
 
 
 
 
 
やけど
やけどは熱傷と呼び、重症度で I 度、II 度、III 度と重症ランクわけされています。熱が皮膚のどこの深さまで到達したか?の分類です。
 
I 度熱傷は表面まで。日焼けなどで赤くなる程度
II 度熱傷は基底層手前まで。基底層は無事なので時間は立ってもきれいに再生できる程度。
III 度熱傷は基底膜までダメージを受けるタイプ。再生する部分がダメージ受けているのでちょっと大変。
 
夏に海水浴いって、日焼け止めやオイルを忘れて日焼けすると、体中皮膚が焼けて赤くなって痛いです。これがI度の熱傷。
日焼けはほっておけば数日で痛みがとれて治るし、治療のしようがありません。痛みを取るためには冷やすことと保湿です。
 
II 度熱傷は水ぶくれ(水疱)ができるのが特徴です。熱湯や熱した油が比較的広くかかってしまったときにできやすいです。
水ぶくれは破るべきか否か?がよく議論になりますが、どっちかでなきゃならないということはないです。
II 度熱傷のときは、再生する基底膜は無事なので、治るはずなのですが、感染を起こしたりして、その基底層があとあとバイキンにやられてしまうと治りが非常に悪くなります。清潔を保つ必要があります。
水疱ができたとは言え、皮膚のバリアとしての機能は残るから、破らないほうがいいとされています。弱い皮膚がむき出しになるとヒリヒリ痛いですしね。水疱がパンパンすぎて皮膚の細胞がつよい圧迫を感じるならちょっと針刺して減圧もいいと思います。
受傷したときはヒリヒリ痛いでしょう。これもやはり冷却と保湿が大事です。清潔をたもっていればきれいに治ります。感染がおきちゃったら、その時は皮膚科医に相談しましょう。
 
III 度の熱傷というのはかなり深刻で、基底膜まで焼けてしまって、皮膚の組織が再生不可能に死んでしまった状態です。
神経細胞もだめになってしまうので、感覚がなくなります。血流も途絶えてやけど部位が白くなったり、黒くなったりします。瘢痕化といって皮膚の伸びがなくなっていってしまいます。
比較的小さい範囲ならば、長時間かけて治すのですが、広範囲だと皮膚移植などが必要になってきます。
ガソリンがかかって火がついたレベルの熱傷で起きやすいです。
 
今回の話とは趣旨がそぐわないですが
湯たんぽかかえて朝まで寝るときに低温やけどになりやすいです。
表面的には問題ないけど、仲間でじんわりやけどし、さりげなくダメージが残ることがあるので気をつけましょう。
 
 
怪我もやけどもしないのが一番ですけどね。
おだいじに~

 

 

なるべく病院にいかない方法 1 頭部外傷 胸痛・腹痛

コロナウイルスが相変わらず大暴れしてます。
コロナウイルス等、感染症に対しては詳しくない医者ですが、インフルエンザと同様なウイルスと考えてます。
過剰に心配しないで、予防に徹しましょう。
 
予防には手洗いがとにかく大事。うがいと水分補給が大事。
人混みにはいかないも大事。
 
ディズニーランドも学校も学会もライブ・コンサートも全部閉鎖され、人混みはどんどん減っています。
あと他に、ウイルスがいそうな場所といったら・・・・病院・クリニックですね。待合室のだれが感染しているかわかりません。すでに医者や看護師には感染しているかもしれないし。病院にかからなくていい症状ならいかないほうが感染リスクは減ります。
 
というわけで、無理して病院・クリニックに行かなくていい病気シリーズです。
 
思い出す限りに書いて行きます。
 
 
 
注意事項: 
あくまで自己判断でお願いします。
"悩むなら医者いけ"が基本です。直接会って診断できない以上、私のブログは、9割の人に利益がある話をしていますが、病気というのは多種多様で残りの1割の人にはむしろ不利益になることがあり、あなたが不利益を被った場合でもこちらは何ら責任を取れないことをご理解ください。ご理解いただけない方はこのブログを読むのはやめましょう。
すでに病気の診断されていて治療中の人は、すでに受けている注意をよく守ってください。ちゃんと主治医の話を聞いてくださいね。
 
 
頭部
頭をぶつけた
たんこぶができることもあります。漫画であるアレほどではないですが、頭が左右差あるくらいには腫れることがありますが、これは自然に腫れが引くのを待つのみです。
頭を強打して問題になるのが頭の骨の中のたんこぶです。頭の骨は相当固く、そんじょそこらの打撲ではなにも起きないです。
たまに、頭の中でたんこぶができると、意識障害とかの障害が出て、命の危険につながることがあります。頭をぶつけた時は24時間は普段と違うことはないか観察したほうがいいですね。頭痛がいつまでたっても治らないとか、吐き気がでてきた、喋ってることがわけわかんない、身体の動きがおかしい等の症状があったら、その時は医者にかかったほうがいいです。高齢者だと1ヶ月後にボケちゃったような症状がでることがありますが、それも検査してみることをおすすめします。
 
 
たちくらみ
立ち上がるなどの姿勢を大きく買えたときにフラフラめまいがするのは立ちくらみです。2回目に立ち上がるときには大丈夫というなら、なおさらです。
これは姿勢の急な変化で脳が瞬間的に低血圧になるせいです。疲労しているとなりやすいです。年齢重ねるとでやすくなります。だれでも起きてしまうもので、それ自体より、立ちくらみで転倒して頭をぶつけたりするほうが問題です。なりやすい人は、何かにつかまって立ち上がるようにしましょう。
 
 
 
胸部
先のブログで書いたとおり、30分以上つづくの胸痛・背部痛は救急車を呼ぶべき疾患ですが、そういって病院来る人の9割は肩こりとか別の理由だったりします。
先のブログ参照です。
 
腹部
便秘で困っている人。民間療法でも薬局にある便秘の薬でもまずはトライ。
それでも改善せず、腹痛がどうにもしなかったら諦めて医者に行きましょう。
 
下痢で困っている人。数日間の下痢や便がゆるい程度は過剰に心配しなくていいです。わたしはウンチは出ればいいと思っています。硬さに過剰にこだわる必要はないでしょう。
 
他の症状も乗っけていきます
おだいに~