Online よろず相談所

アラ50の医師が ゆるい説明しています

高血圧と塩分

心臓の手術を受けたことのある、ちょっと心不全気味のお爺さん。
これまでお婆さんがきっちりごはん作っていてくれたけど、お婆さんしばらく入院になってしまった。
 
料理なんてしたことない昭和男。さぁ大変。お爺さん。
しょうがないからコンビニいって試しにカップラーメン食べてみたら
うぉぉ美味しいぃぃぃぃ。
久しぶりなのもあってとってもうまい。
スープも飲んじゃう!
 
というわけで3食カップラーメンを始めたら
5日ほどで呼吸が苦しくなり、うっ血性心不全で救急車でいらっしゃいました。
 
 
入院して1日塩分6gの塩分制限食生活始めたら数日ですぐに元気になりました。
 
塩分は怖いね!
 
と学んだお爺さん。
退院後はしばらくお婆さんの低塩食で元気に過ごしていたけど、やはり味気ない食事にイライラし、隠れてコンビニ弁当食べるようになったそうです。この数ヶ月調子が悪くなっていて、主治医(私ですが)に利尿剤とか薬増やされていました。
 
 
もう一回入院していろいろ治療や検索する予定組んでたところ、お爺さんがぎっくり腰になって痛くて動けないからとキャンセル。しばらくして外来きたら、腰痛はあるものの、むくみは減り心臓は元気になってました。、
動けなくてコンビニに買い物いけなくなり、やむなくお婆さんの愛情減塩手料理だけを食べ始めたら最近調子いいそうです。
 
 
 
塩分は怖いね!
 
ちなみに厚労省が推奨している日本人の1日塩分摂取量は病院食と同じ6g。
 
味気ないと言われるあの食事が健康の秘訣らしいですよ。
実際高血圧で薬が効かない人、糖尿病の人で入院して病院食たべるだけで高血圧よくなるのはしばしば見かけます。
 
ちなみに超有名カップヌードルに含まれる塩分は1食5.1gだそうで、1食で1日分の塩が取れます。
 
 
本人の許可を頂いてネタにしてます。