Online よろず相談所

アラ50の医師が ゆるい説明しています

モノがなくてもできるコロナ対策

薬局からマスクが消え
ダフ屋もびっくりの消毒液の高騰

 


手に入れられなかった人は感染するしかないのか?


そんなことはありません。
マスクも消毒液も、料理でいったら付け合せ。
メインディッシュは手洗いとうがいです。


手洗いとうがいの薬も売ってない?
大丈夫。薬なんて箸休めです。
あったほうがいいけど、無くたってなんにも問題ない。

 


細菌・ウイルスの感染では、細菌・ウイルスもある程度まとまった量がいないと感染能力が低いです。
少量の細菌・ウイルスを確実に0にすることはなかなか難しいですが、1回の洗浄でウイルスは1万分の1になるといわれており、3-4回も洗浄したら、かろうじて残った細菌・ウイルスにはほぼ感染力はありません。一般の人はこれだけやれば十分。
手術を受ける人は、身体を切られることで皮膚や粘膜という最強の防御壁が破られるのが感染の原因です。喉が乾燥しちゃっている人は粘膜防御が機能していないから感染するのです。


手洗い、うがいに加えて水分を十分とっておくのが最低条件で、
これが不十分なのに消毒液やマスクをつかっても効果がないとも言えます。
実際私達家族は、マスクもしないし薬も一切飲みませんが、この数年インフルエンザにはかかってません。

 

 

まずは手洗いです。手洗いは超大事です。
ペロッと指や爪をなめる習慣のある人いませんか?
オヤツをポリポリ口に運ぶのも手です。
インフルエンザやコロナは飛沫感染ですが、手は風邪やウイルス感染に大きく影響します。


どの石鹸がいいか?
石鹸ならなんでも良いと思いますし、石鹸も品切れになってしまったら水の手洗いでもよいと思います。
むしろ、石鹸をつかった不十分な手洗いより、石鹸を使わなくても十分な手洗いをしたほうが効果があります。


その手の洗い方ですが
外科医の手洗いはいかがでしょう?


指は一本一本ねじり洗い。付け根まで十分汚れを落とします。関節のシワには細菌が溜まりやすいのでそこも念入りに。

爪先を反対の手のひらにあててゴシゴシ手のひら、手の関節ゴシゴシ
肘までゴシゴシ


ポイントは指先を肘より高い位置にして、肘の雫が指先にたれてこないようにすることです。
これが一回目。


2回目も同様
指・手・肘の手前まで


3回目
指と手


ダメ出しの4回目
指と手


これを清潔な滅菌ガーゼ...もといタオルで拭き取っておしまい。
手術室へ移動しましょう(うそ)。
プロの外科がやる方法でとても洗浄力高いです。
滅菌ガーゼなんかいらないですが、手洗いタオルは毎日取り替えるくらいが必要です。


この方法の難点は、床がびしょびしょになることです。家でやったら怒られるやつです。
https://family.saraya.com/tearai/index.html
このホームページにいいイラストが載ってました。この会社は病院に消毒液とかおろしている会社ですが、ステマじゃないです。デマも流していません。
 

 
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次にうがい。
イソジンうがい液はかつては定番でしたが、イソジンを使うべきか否かは議論が分かれるところです。
イソジンには強力な殺菌効果がありますが、同時に喉の粘膜の細胞を傷つけてしまいます。
敵をやっつけたはいいけど、城壁も崩れてしまって、次の敵が侵入しやすくなるというわけです。
 
このブログはなるべくお金をかけずに最大の健康効果を求めるのがテーマです。
さっき決まりました。
 
なのでここは水道水でうがいしましょう。
歯磨きのあとのうがいとは違って、咽頭(のどちんこ)あたりの洗浄が目的なので、ちゃんと奥までうがいしましょう。
回数に決まりはありませんが、手術のときなど医者は3回は消毒する傾向があるので、ここは3回以上と決めましょう。
 
うがいが苦手の人は飲んじゃいましょう。
うがいなんかマメにしなくても、こまめに水を飲む(15分ごとくらい)で十分効果あリます。
胃に入ったウイルスは胃酸で消化されます。そのための胃酸ですから。
 
 
これで無用な外出しなければ、コロナに感染する可能性は間違いなく減ります。
一番効果的な方法とは、多くの場合地味な作業の繰り返しです。
 
 
変なデマに騙されて後悔・散財しませんように。