Online よろず相談所

アラ50の医師が ゆるい説明しています

昇圧薬が効かないとき|次に何を考えるか

血圧が下がった
昇圧薬を使った

👉 でも血圧が上がらない

追加する?
別の薬にする?

ちょっと待ってほしい

昇圧薬が効かないとき

👉 それは薬の問題ではない
👉 体の状態が崩れているサイン


■ 結論

昇圧薬が効かない原因は3つ

👉 容量不足
👉 心機能低下
👉 呼吸・ガス交換の破綻

👉 この3つで考える


■ まずやること

👉 モニターを見る

① 心拍数
② EtCO₂
③ SpO₂

👉 ここで方向性を決める


■ ① 容量不足

血液が足りない状態

血圧は「中身があってこそ」成立する
中身がなければ圧は上がらない

特徴
・頻脈(代償反応)
・EtCO₂低下
・昇圧薬の効果が一瞬または乏しい

👉 対応
輸液・輸血

👉 昇圧薬では解決しない

※ただし
肺塞栓や心不全でも同様の所見をとることがあるため注意


■ ② 心機能低下

心臓が送り出せていない状態

特徴
・徐脈 または拍動が弱い
・EtCO₂低下
・昇圧薬に反応が乏しい

👉 対応
・強心薬(ドブタミン・アドレナリン)
・心拍数の是正(アトロピン・ペーシング)

麻酔が原因なら調整で改善することもある
一方で急性心不全なら急速に悪化する

👉 ここは見逃さない


■ ③ 呼吸・ガス交換の破綻

酸素が足りない
またはアシドーシスが進行している状態

👉 循環にも直接影響する

特徴
・SpO₂低下
・EtCO₂異常
・呼吸器アラーム

👉 対応
・気道確認
・換気設定の見直し

👉 呼吸が崩れると循環も崩れる


■ まとめ(判断の型)

昇圧薬が効かない

👉 まず見る

・心拍数
・EtCO₂
・SpO₂


👉 頻脈+EtCO₂低下
= 容量不足を疑う

👉 徐脈・弱い拍動
= 心機能低下

👉 酸素・換気異常
= 呼吸の問題


👉 原因ごとに対応が違う


■ それでも改善しないとき

・輸液してもダメ
・強心薬でもダメ
・呼吸も整えた

👉 それでも血圧が上がらない

👉 循環が破綻している

このとき初めて考える

👉 機械によるサポート

・PCPS(ECMO)など

👉 次の記事で解説


■ 内部リンク

👉 昇圧薬の使い分け

 

www.yorozusoudan.com

 


👉 EtCO₂低下のときの対応

 

www.yorozusoudan.com

 


👉 ショックの初期対応(最初の5分)

 

www.yorozusoudan.com