Online よろず相談所

アラ50の医師が ゆるい説明しています

アニオンギャップを30秒で理解する

血ガスで
「代謝性アシドーシス」と分かったあと

👉 次にやることは1つだけ

原因を絞る

そこで使うのが
👉 アニオンギャップ(AG)


■ AGとはなにか

👉 「測れていない酸(陰イオン)の量」

体の中には
血ガスでは測らない陰イオン(酸)がある

それが増えると
👉 アシドーシスになる

👉 その“ズレ”を見ているのがAG


■ 計算式(これだけ)

AG=Na+(Cl+HCO3)AG = Na^+ - (Cl^- + HCO_3^-)

👉 正常:約12 ± 4


AGとはつまり、
👉 主要な陽イオン(Na⁺) − 主要な陰イオン(Cl⁻+HCO₃⁻)

この差が
👉 測定されていない陰イオンの総量

正常でも多少の差(約12)があるが
👉 ここが増える=異常な陰イオンが増えている


■ まずやること

👉 AGが高いか?正常か?

それだけ


■ AGが高いとき(ここが重要)

👉 未測定の陰イオン(酸)が増えている

つまり
👉 何かが体にたまっている

代表例:

・乳酸(ショック・敗血症)
・ケトン(糖尿病・飢餓)
・尿毒素(腎不全)

👉 =重症なことが多い


■ AGが正常なとき

👉 酸は増えていない

なのに pH↓(アシドーシス)

👉 HCO₃⁻が失われている

代表例:

・下痢
・腎尿細管性アシドーシス

👉 比較的マイルドなことが多い


■ 30秒で考える

例)
pH 7.25 / HCO₃⁻ 15

👉 代謝性アシドーシス

ここでAGを見る


AG 25

👉 高い

👉 何かがたまっている

→ ショック?敗血症?腎不全?


AG 10

👉 正常

👉 HCO₃⁻が失われている

→ 下痢?腎?


■ ここで差がつくポイント

👉 AG高値=放置すると危険

特に

👉 乳酸アシドーシス=循環不全のサイン

→ 迷わずショック対応へ


■ まとめ

👉 代謝性アシドーシスを見たら

次はこれだけ

👉 AGを見る

  • 高い → 何かがたまっている(重症)
  • 正常 → HCO₃⁻が失われている

👉 原因が一気に絞れる


■ おまけ

👉 低アルブミンでAGは低く見える(見逃し注意)