Online よろず相談所

アラ50の医師が ゆるい説明しています

30秒で血ガスを読む

白い感熱紙に並ぶ数字。

HbとSpO₂だけ見て安心していないか?

血液ガスは
「今うまくいっているか」
「どこが崩れているか」
を教えてくれる非常に重要な検査。

しかし全部を見る必要はない。

👉 たった3項目で8割は判断できる


👉 最初に見るのはこの3つ

・pH
・pCO₂
・HCO₃⁻


■ ① まず pH

ほとんどの機械で一番上に出る

👉 正常:7.35〜7.45

・低い → アシドーシス
・高い → アルカローシス

👉 まず「ヤバいかどうか」を判断する

特に
👉 pH < 7.30 は危険域
→ 行動開始


■ ② 次に pCO₂

👉 呼吸の問題か?

・高い → 低換気(CO₂がたまっている)
・低い → 過換気

👉 呼吸が原因なら“呼吸をいじれば改善する”


■ ③ HCO₃⁻

👉 代謝の問題か?

・低い → 代謝性アシドーシス
・高い → 代謝性アルカローシス

👉 呼吸以外(循環・腎・代謝)を疑う


■ この順番だけ覚える

👉 pH → pCO₂ → HCO₃⁻

  • アシドーシスか?
  • 呼吸か?
  • 代謝か?

👉 これだけで8割判断できる


■ ここから何をする?

👉 pCO₂が原因なら
→ 換気を調整
(換気量↑、呼吸回数↑)

👉 HCO₃⁻が原因なら
→ 循環・代謝を見る
(ショック・腎不全・敗血症など)


■ ワンポイント(ここで差がつく)

👉 pCO₂が正常でも安心しない

代謝性アシドーシスでは
👉 過換気でpCO₂が“正常っぽく見える”ことがある

pHとセットで判断する


■ 30秒での実戦イメージ

例)
pH 7.28 / pCO₂ 40 / HCO₃⁻ 18

👉 pH低い → アシドーシス
👉 pCO₂正常 → 呼吸じゃなさそう
👉 HCO₃⁻低い → 代謝性

👉 結論:代謝性アシドーシス → 循環を疑う


■ まとめ

血ガスは全部読む必要はない

👉 見るのは3つだけ
・pH
・pCO₂
・HCO₃⁻

👉 順番で判断する

それだけで
👉 臨床で使えるレベルに到達する