Online よろず相談所

アラ50の医師が ゆるい説明しています

輸液したのに悪くなった ― 入れれば助かるわけじゃない

血圧が低い


👉 そうだ、輸液しよう


不安定な患者に
点滴ラインを確保する

輸液を始める

これは自然な流れ


実際

👉 これで良くなることは多い


特に

・明らかな脱水
・出血
・食事や飲水ができていない
・熱中症
・出血性ショック


👉 前負荷が足りないとき

輸液は正しい


でも


👉 全然よくならないことがある

むしろ

👉 悪化している?


尿は出ない
SpO₂も悪い
肺雑音も増えてきた


👉 「ヤバい」


■ まず考えること

👉 本当にまだ輸液が必要か


血圧が低い

だから輸液

これは自然

でも


👉 それが正しいとは限らない


血圧は結果

原因ではない


■ 輸液が効くのは

👉 前負荷が足りないとき


血管の中に

十分なボリュームがない


このとき

👉 輸液で心拍出が上がる


■ 今回は違った

輸液しても

👉 EtCO₂が上がらない

👉 尿も出ない


さらに

👉 肺が悪くなる


👉 前負荷は足りている

むしろ

👉 入れすぎ


👉 負担になっている


■ 何が起きていたか

👉 心臓が処理できていなかった


過剰な水分に

心臓がついていけない


心拍出が低い

戻ってきた血液を

前に送れない


👉 うっ血する


肺うっ血
心不全
末梢浮腫


👉 輸液が毒になる


■ ここでやること

👉 輸液を止める
(極力減らす)


👉 心拍出を上げる


・ドブタミン
・利尿で余分な水を抜く
・必要ならIABP


👉 “量”ではなく

👉 “流れ”を改善する


■ スワンガンツで見るなら

👉 PCWPが高い

👉 CIが低い


👉 うっ血性心不全


👉 もう前負荷ではない


👉 心拍出不足


■ よくある間違い

👉 血圧が低い

👉 とりあえず輸液

👉 変わらない

👉 さらに輸液


👉 悪循環


肺は悪くなる

心臓はさらに苦しくなる


👉 ますます回らない


■ まとめ

輸液は万能ではない


👉 入れれば助かるわけじゃない


👉 大事なのは反応


EtCO₂
尿量
末梢
肺の音


👉 良くなったかを見る


👉 前負荷ではなく

👉 流れを見る


■ このケースの位置づけ

👉 ショック対応フローチャート

「輸液 → 反応なし → 心拍出不足 → ドブタミン」

 

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― ドブタミンを入れるべき瞬間

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