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アラ50の医師が ゆるい説明しています

肺塞栓を見逃すな ― “流れているのに流れていない”ショック

手術中
モニターを見ていたら


👉 EtCO₂が突然下がった
35 → 18

SpO₂も突然低下


👉 「何が起きた?」

呼吸器設定は変えていない
チューブも問題なさそう


■ まずやること
👉 波形を見る


波形はある
呼吸もできている

👉 気道トラブルではなさそう


■ 次に考える
👉 “血流の問題”


EtCO₂とは

👉 肺に運ばれてきたCO₂


👉 CO₂を運ぶのは血流


👉 EtCO₂低下
= 肺に血液が届いていない


ショックになってる?


👉 頻脈
👉 SpO₂低下
👉 血圧も不安定


心原性ショック?
→ 頻脈だが急性虚血っぽくない

敗血症?
→ warm shockではない

ボリューム不足?
→ 輸液だけでは改善しない


👉 「肺塞栓かもしれない」


■ 何が起きているのか

👉 血栓が肺動脈を塞ぐ


👉 血液が肺へ流れない


👉 ガス交換できない


👉 CO₂が肺に届かない


👉 EtCO₂が下がる


■ なぜ危険か

👉 右心に負荷がかかる


肺動脈が詰まる

右室後負荷が急上昇

右室が押し出せない

左心に血液が戻らない

心拍出低下


👉 突然ショックになる


■ このサインを見逃さない

👉 EtCO₂急低下
👉 SpO₂低下
👉 頻脈
👉 低血圧(遅れて出ることも)


👉 「呼吸」ではなく
👉 「循環」


■ ここでやること

👉 まず疑う


👉 100%酸素
👉 循環サポート


👉 ノルアドで冠灌流維持


👉 右心負荷を考えて過剰輸液は避ける


👉 重症なら
👉 血栓溶解
👉 VA-ECMO(PCPS)も考慮


■ スワンガンツで見るなら

👉 CVP上昇
👉 PCWP正常〜低め
👉 CI低下


👉 「右心が詰まっている」


■ よくある間違い

👉 EtCO₂低下

👉 呼吸器設定をいじる


👉 本質はそこじゃない


👉 “流れが止まっている”


■ まとめ

肺塞栓は


👉 “肺に血液が届かないショック”


👉 EtCO₂が鍵


👉 突然下がったら
👉 「血流」を疑う


👉 呼吸ではなく
👉 循環の問題


■ このケースの位置づけ

👉 ショック対応フローチャート
「EtCO₂低下 → 血流低下 → 肺塞栓を疑う」

www.yorozusoudan.com

 


■ 関連記事

👉 「EtCO₂が突然下がったとき」

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