CVP 18。
高い。
「輸液過多?」
「心不全?」
「もう入れない方がいい?」
でも、
尿は出ない。
EtCO₂も低い。
末梢は冷たい。
患者は、
どう見ても悪い。
CVPは高いのに、
👉 “回っていない”
のである。
CVPとは何か
CVP。
中心静脈圧。
簡単に言えば、
👉 “右房の手前の圧”
である。
つまり、
- 右心系にどれくらい圧がかかっているか
- 心臓へ戻る血液がどれくらい渋滞しているか
を見る指標。
昔は、
👉 「CVPを見れば輸液量が分かる」
とも言われた。
実際、
人工心肺管理などでは、
CVPを見ながら
volumeを調整する場面もある。
CVPが高ければvolume過多。
低ければ不足。
確かに、
そういうケースは多い。
でも実際には、
👉 CVP単独では
👉 volumeの適正さは言い切れない。
ここが重要。
なぜCVPだけでは危険なのか
CVPは、
👉 “圧”
を見ている。
でも、
本当に重要なのは、
👉 “flow”
つまり、
回っているか。
CVPは、
flowそのものの指標ではない。
例えば、
- 心タンポナーデ
- 緊張性気胸
- RV failure
- 肺塞栓
などでは、
👉 CVPは高くなる。
でもその理由は、
👉 “ボリューム過多”
ではない。
右心系の通過障害。
つまり、
👉 “渋滞”
である。
その結果、
CVPだけ高い。
でも、
👉 flow は低下している。
「CVP高い = volume十分」ではない
ここが重要。
CVP高値は、
👉 「十分入っている」
とは限らない。
むしろ、
👉 preload不足なのに
👉 手前で渋滞しているだけ
のこともある。
つまり、
👉 “回れていない”
のである。
CVPが高い理由
CVPが高くなる理由は、
大きく2つ。
① 本当にvolumeが多い
- 輸液過多
- 腎不全
- 右心不全
など。
これは本当に、
👉 “入りすぎ”
の状態。
② flowが止まっている
こちらが重要。
例えば、
- 心タンポナーデ
- 緊張性気胸
- 肺塞栓
では、
👉 血液が心臓へ戻れない。
すると、
手前で大渋滞する。
その結果、
👉 CVPだけ高くなる。
でも、
flow は悪い。
そもそも、
渋滞しているのだから、
👉 スムーズに回っていない。
「CVP高いから輸液禁止」は危険
確かに、
CVP高値 = volume過多
のことは多い。
だから、
「CVP高いから減量」
という判断は、
多くの場合正しい。
でも問題は、
👉 “例外”
である。
例えば、
- 閉塞性ショック
- 高PEEP
- RV failure
- 敗血症
などでは、
CVPだけ高く、
flow は不足していることがある。
ここを見誤ると、
👉 致命的。
本当に見るべきもの
一つのパラメータだけで、
全体を判断するのは危険。
重要なのは、
👉 “組み合わせ”
である。
例えば、
- EtCO₂
- 尿量
- lactate
- 末梢循環
- echo
- A line波形
- 呼吸性変動
など。
CVPは、
👉 flowを考えるための
👉 “参考情報のひとつ”
である。
他のパラメータと一緒に考える
例えば、
CVP高値。
でも、
EtCO₂低下。
これは、
👉 “回っていない”
サインかもしれない。
逆に、
CVPが低めでも、
EtCO₂や尿量が保たれているなら、
flow は保たれている可能性もある。
よくある間違い
「CVP高いから安心する」
危険。
CVP高値は、
👉 “渋滞”
かもしれない。
「CVPだけで輸液判断する」
CVP単独では、
👉 preload responsiveness
は分からない。
「数字だけ見て患者を見ない」
重要なのは、
👉 “回っているか”
である。
まとめ
CVPは、
便利なモニター。
でも、
👉 “flowそのもの”
を見ているわけではない。
重要なのは、
- EtCO₂
- 尿量
- lactate
- echo
- 末梢循環
などを繋げて考えること。
CVPが高い。
それは、
👉 「十分」
なのか。
👉 「渋滞」
なのか。
そこを考えることが、
循環管理の本質である。
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